はんなりアクチュアリー勉強記録

京都在住の大学院生がアクチュアリーに挑みます

メモ『アクチュアリー・桑山啓介の転職』

アクチュアリー・桑山啓介の転職

アクチュアリー・桑山啓介の転職


http://www.pi5.fiberbit.net/tacuslay/BOOK1.html


また、アクチュアリーはもともと生命保険分野の資格であり生命保険や年金分野の仕事が主体だったので、 損害保険やコンサルティングの仕事についてはほとんど情報がなく、ネットでも間違った情報が流れていることが多々あるので、 この世界の実態を知らせたいという思いもあって書いた本でした。


この本は私が若い頃の経験を基に書いたので現在は大分変わってきている部分もありますが、 損害保険やコンサルティングあるいは外資系や海外のアクチュアリーの仕事や待遇なども、 外資系で働いていた経験を通して描いているので これらの業界のアクチュアリーの実態を知るうえでは参考になると思います。


損害保険アクチュアリーの設定。

P.9-15 会社の組織、上司の話

P.16-20 労働組合の話。「役員も組合幹部経験者で占められていた」

P.21-30 アクチュアリーを目指すきっかけ。「仕事は簡単だし、高度なことをやろうとすると邪魔されるし、いったい自分は何をするべきなのか、やる気をなくしかけていたところに見たのがアクチュアリー試験の問題だったのである。

P.31-37 システム部における仕事の話、アクチュアリーの世間的イメージ。

http://www.pi5.fiberbit.net/tacuslay/actuary4.html


一般にどのようなイメージがあるかいくつか紹介すると、
1:アクチュアリーとは、時間を尋ねると時計の作り方を教えてくれる人たちである。
2:アクチュアリーは自分たち以外では神としか話をしない。
3:アクチュアリーの妻は不眠症になったら「ねえ、あなたのお仕事について教えて」という。
4:わけのわからないことをいう人に「お前はアクチュアリーか」。


P.38-46 アクチュアリーとして転職しようとしたが結局しなかった話。

「因みにアクチュアリー手当がある会社はみな過去にアクチュアリーを引き抜かれた経験のある中小企業で、待遇面で引き抜かれる心配のない大手会社にはそのような手当はない。」

P.47-52 損害保険会社での数理課の新設。しかし、組合活動により結束した派閥の新経営陣によって数理課が廃止。「役員会 よく見てみれば 同期会」

P.53-62 出向先の「損害保険料率研究所」、災害時における銀行、専門職の話。

P.63-68 デリバティブによるリスクヘッジが専務に理解されない話

P.69-72 転職先の「アルファージャパン」における外国人社長の有様。保険計数人になる。

P.73-76 責任準備金システムのプログラムを修正する仕事

P.77-82 刺激的な米国本社への出張。MBA留学の話。

「彼らは積立保険という概念が理解できない。世界中で積立保険を扱っているのは日本と勧告だけといわれる。欧米人にとっては保険と貯金は別の概念なのである。」

P.83-89 M&Aによりアースジャパンに。商品開発部長兼保険計理人、外資流リストラ「椅子取りゲーム」

P.90-96 他社の人材を引き抜く話。

「小さい会社だと1人の社員が受け持つ業務の範囲が広く何から何までやらされるが、業務内容は簡単というかお粗末な場合すらある。その点大手会社の本社部門だったりすると、個人の業務範囲は狭いがどの部門の人も相当な専門知識を持ち、業務内容が高度な場合が多い。」

P.97-103 バーミューダにあるアースグループの持株会社が開催するチーフアクチュアリー会議に行くまでの話し。

P.104-112 バーミューダのチーフアクチュアリー会議。日本と欧米におけるアクチュアリーのステータスの差。会議の中日でのレクリエーション(ダイビング)。

「... 単に保険料や責任準備金の計算屋と理解されることの多い日本のアクチュアリーとの差を肌身で感じた。」

「一番高いと言われる米国のアクチュアリーの年収は経験を積んだ正会員の場合で3000万円から8000万円のレンジと言われているが、これが日本だと最高でも2000万台で、大手損保の部長クラスなら誰でも稼げる金額である。つまり日本ではアクチュアリーであろうと一般社員と変わらないということである。中小企業の場合は若年層の引き抜き防止や、あるいは逆に他社から引き抜いたりするため、手当てがついたり昇進が早かったりと多少優遇されることが多いが、それとて大手会社の社員には及ばない。」

P.113-123 国際会議。新鮮な魚介料理。ハーレム問題を応用した再保険

P.124-133 管理職の英会話教育プログラムでの講師・ローラ(23)の話。

P.134-168 (飛ばし読み、あまりアクチュアリーに関係ない話?)

P.169-179 外資系で働く注意点、転職するときの注意点。